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2015年7月

2015年7月25日 (土)

ログキャビンの作り方の続きです

前回のブログで紹介した座布団カバーです。マス目がプリントされたログキャビン専用キルト綿を使って裁判所の階段のパターンで作りました。
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まずは表布どうしを縫い合わせます。表布の裏には2㎝幅の縫い線を引いてくださいね。ブロックを作る前に(綿と裏布と縫う前に)縫い線を引いた方が楽かもしれません。
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縫った辺の部分の綿を1㎝切り落とします。
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綿をつなぎ合わせます。綿を付き合わせにした状態で巻きかがりのように縫ってもよいのですが、おすすめはキルト綿つなぎテープです
綿の接ぎ目にテープを載せてアイロンをかけるだけで簡単に綿を接ぎ合わせることができるのです。
キルト綿つなぎテープがあれば中途半端に残ってしまった綿をつないで大きくすることもできますよ
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裏布は片側にもう一方をかぶせるようにしてまつります。
後で他のブロックと接ぎ合わせる部分は綿を針がすくわないように裏布だけを縫い合わせます。
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2枚つないだものを2列作って、列どうしを同様に接ぎ合せます。
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出来上がったら外回りをしつけで縫います。
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タペストリーならパイピングをつけて出来上がり。座布団カバーは後ろ面の布と縫い合わせます。
後ろ面はファスナーはつけずに2枚の布を10㎝ぐらい重ねた状態にしているだけです。
縫い代は後ろ面の布でくるんで始末しました。
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以上で座布団カバーの出来上がり

ハギレが少し残ってしまったし・・・・どうしようかなあと考えてもう1枚作ってみました。
製図も作り方も裁判所の階段とまるっきり同じ、中心から最後まで10周ハギレを縫っただけの単純な作りです。この単純さが私は好きなのですが、ピースワークで作るとなかなか平らに仕上がらないのです。
キルト綿専用綿を使えば簡単にできるに違いないと気がついて作りました。
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まずは綿と裏布の用意。大きいので外回りだけでなく中心の縦と横にもしつけをかけました。
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1周縫ったところ。今回も縦長にしたかったので中心を長方形にしています。配色は濃淡をつけずに全体を似たようなトーンで作りました。
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5周目ぐらいからはハギレが長くなるので曲がらないように注意してくださいね。辺の途中の待ち針を打つ時に綿の線と布の縫い線が合うように気をつけます。
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1辺が長いので接ぎをたくさん入れました。ひたすら10周まで縫ったら出来上がり、後は後ろ面と縫い合わせるだけです。
ブロックどうしをつなぎ合わせる必要がないのでこっちの方が楽かなと思ったのですが、そうでもないかも
1枚のパターンだから向かい合わせの2辺を縫うことしかできないので、待ち針打ってミシンをかけての繰り返しがしつこくて最後はちょっとうんざり・・・4枚同時に作業ができるもう1枚の方が効率的で楽しかったような。
でも予想通りしっかり平らに作ることができました
もう1枚座布団あるけど次はどんなのにしようかな

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2015年7月19日 (日)

ログキャビン専用キルト綿の紹介です

毎日暑い日が続いていますね
一昨日、今年初めてのセミの声を聞きました。私は虫が大の苦手なのですが、その中でもセミはトップクラス。もう少しするとマンションの廊下や階段、ベランダなどに現れるんだろうなあ。死んでいるのかなあと思ってそっと横を通るといきなり動いたりして、こんな小さなものにびっくりする自分に呆れながらもどうにもダメです。
近所の畑のひまわりも満開になりました
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第4回の通信販売で紹介しているログキャビン専用キルト綿を使って座布団カバーを作ってみました
裏布と綿を一緒に縫いながらログキャビンを作る方法は以前からあるのでご存知の方も多いはず。私も何度かその方法で作品を作ったことはあるのですが、今回初めてログキャビン専用キルト綿を使ってみてちょっと感動しました
綿にプリントされた格子のラインを利用すると表布が一切ゆがむことなくきれいにできるのです。
だから裏布も綿も縫い代分として外回り1㎝だけ大きくすれば大丈夫。無駄なく作ることができます。
レッツトライでは一番基本的なログキャビンで85㎝正方のタペストリーを作っています。
今から作れば涼しくなるころに秋にぴったりの素敵なタペストリーが出来上がり。ひざ掛けやソファーカバーにもおすすめです。
ログキャビンは出来上がりサイズの倍以上の布が必要なパターンなので、布セットにはたくさんの布が入っています。
セットの布を参考にしながらご自分の布も混ぜて作品を作ってもよいですね。
ログキャビン専用キルト綿
オータムログキャビンキルトの布セット

裁判所の階段のパターンで座布団カバーを作りました。基本的な作り方はレッツトライのログキャビンとほとんど同じです。
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まずは製図をします。縦長にしたかったので縦が1本少なくなっています。出来上がり寸法は横21㎝縦23㎝。実際は多少縮むので座布団カバーのように作りたい大きさが決まっている場合は少し大きめの寸法で製図してくださいね。カッコ内の寸法は裏布と綿の寸法です。
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製図をするのに絶対のおすすめは5ミリ方眼のマス目が薄く印刷されたノート。今回のように全体の構図を見るだけなら定規も使わずマス目を利用して図を描くこともできます。私は半分の寸法で図を描いています。
オリジナルノート

ログキャビンの作り方はレッツトライの布セット、ログキャビン専用キルト綿に入っているので、今日は簡単にコツだけをお伝えします。

まずは裏布を裁ちます。裏布選びのポイントは接ぎ目が目立ちにくい柄を選ぶことです。
小さな柄で向きがないものがおすすめです。座布団カバーのように裏布が見えないものは、針通りさえよければどんな布でもOKです。大きな作品を作るときは初めに用尺を計算して裏布を用意してくださいね。
でも裏布をいろんな布で作るのも楽しいかも、裏面も四角つなぎのパッチワークみたいになりますよね
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線に沿って綿を裁ちます。綿にプリントされている1㎝方眼は微妙に寸法が違うことがあります。定規で計るよりマス目を数えてくださいね。
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綿と裏布をしつけで留めます。最初にまとめて必要枚数作ります。
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ハギレを裁ちます。しわくちゃですね・・・本当はまずアイロンです。長い布は半分に折ってカッターで裁ちます。
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ハギレに縫い線を引きます。4㎝幅裁ちきりの片側1㎝に線を引くのですが、3㎝側に定規を当てる方が簡単です。
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ハギレの準備が出来上がり。今回みたいに小さな作品だとハギレの準備の加減が難しいです。多く用意しても無駄になるし、途中で足りなくなると面倒だし・・・大きな作品の場合はかなり多めに用意してよいでしょう。
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5㎝正方裁ち切りの中心の布を置きます。場所をくれぐれも間違えないようにしてくださいね。
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淡い色を載せて中心の布に合わせて裁ちます。
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綿、裏布と一緒に布を縫って表に起こします。私はミシンで縫っています。裏布側に糸の端が出たりしてきれいには仕上がりませんが手縫いに比べると断然早いです。
どちらの方法でも綿の線に布の縫い線がつながるように布を載せて縫うのが1番のポイントです
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中心を挟んで淡い布をつけます。この並べ方が裁判所の階段というパターンになります。
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4枚同時に進めます。ミシンで作る場合はまとめてミシンをかけることができるので、この方法がおすすめです。
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次は濃い布をつけます。
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一周目の出来上がり。
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4周目まで作りました。左から2列目は途中に接ぎがあります。一辺に長さが足りない時は接ぐのがおすすめです。
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残り3枚のハギレをつけるときはちょっと注意が必要です。綿と裏布は縫わないで表布どうしだけを縫わないといけないのです。
今回のようにたった4枚のブロックをつなぎ合わせるときは、つなぎ合わせる辺だけ表布と綿、裏布が離れた状態になればよいので、あらかじめ4枚の並べ方を決めておくとよいでしょう。
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4枚のブロックの出来上がりです。
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綿と裏布、ハギレの準備ができてしまえば手軽に作ることができますよミシンだったら半日あれば十分。手縫いの場合は時間を見つけて少しずつ進めるとよいですね。

長くなってしまったので続きはまた後日
ちょっとだけお待ちくださいませ

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2015年7月 3日 (金)

両面プリントのキャンバス地でバッグを作りました

傘が手放せないお天気が続いていますね

今日ご紹介するのは、表裏両面にプリントがされているキャンバス地で作る簡単バッグです。
先日のブログのおしゃれなネコバッグと同じような形でゴメンナサイなのですが、やっぱりこの形が使いやすいんですよね。

今回の布はこちら
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しっかりとしたキャンバス地で表裏両面にプリントがされているのです。
北欧風のおしゃれな模様ととぼけた鳥の組み合わせがとても気に入りました
この布を作ったメーカーさんに伺ったところ、それぞれの面に模様が透けないようにするのが大変だったそうです。

こんなバッグを作りました 写真がぱっとしなくて残念
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1枚仕立てですが、しっかりとした仕上がり。バッグの内側に鳥の模様がちらっと見えるのが楽しいバッグです。
持ち手の色はもう少し濃くてもよかったかな。写真は特に白く写っています。
丸の模様のグリーンに合わせて持ち手の色を選んでしまったのかも、自分が選んだのに覚えていません。
作ってみないとわからないってことは多いですよね。

布を裁ちます。
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いつもの通り線は引かずにロータリーカッターで。
本体の布、ポケット、口布の3枚です。
本体は縫い代込みで横87㎝縦36cm。ポケットの横幅は余った部分を全部、縦はお好みで。口布は鳥の模様の上下に1㎝ぐらいずつ足しています。
厚手の布なのでなるべく縫うところを少なくしたいから、本体の布は前面と後ろ面を続けて横長に1枚で裁っています。
布の地の目と柄は揃っていないので丸の模様は気にせずに裁ちました。
口布は鳥の柄に合わせて裁っています。

ポケット
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口側は2回折ってミシンステッチ。3辺は一折りしているだけです。
ジグザグミシンをお持ちの方はかけておくとよいですね。
私は端から3ミリぐらいの所を直線で縫っておきました。

脇を縫います
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ポケットをつけてから脇を縫います。布端から1.5cmの所を縫っています。
縫い代は割って一折りして寝かしてミシンで縫っています。
ポケットも脇も表に針目が出ます。薄茶色の糸を使いました。

底を縫います
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端はマチをつまむし、じゃまなので少し切り落とします。片側の縫い代をミシン目から7ミリぐらいで切り揃えて、もう一方の縫い代でくるんで倒してミシンで縫います。

見本はマチを12㎝つまんで縫っています。マチの縫い代の始末は布を折るとかなり厚くなるので普通のミシンでは大変かも。
私は縫い代を1㎝で切り落として端を巻きかがりで縫いました。
このぐらいなら手縫いでもすぐできます。布通りのよい細い針がおすすめです。

持ち手をつけてできあがり
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持ち手をしつけで留めます。間違えて表側にのせないように。私はしっかり間違えました。
見本は3.8㎝幅45㎝のリネンテープです。
口布は輪にしておきます。バッグの寸法とぴったり合うように確認してくださいね。

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鳥の向きに気をつけて口布を本体の裏側にかぶせます。口布の接ぎ目が本体の脇(接ぎ目がない側)に来るようにしています。
口部分を一周縫います。

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口布を表側に起こして端ミシン、口布の縫い代を折りこんでからミシンステッチをかけて出来上がり 
写真はしつけをかけたところです。
たぶんかかった時間は3時間ぐらいだったような・・・用尺は50㎝です。
ぜひ皆さまのバッグ作りの参考にしてくださいね。

色違いもありますよ~
お値段は1m、2160円。ちょっと高めですが裏布が要らないことを考えるとお得かなって思います。
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