行くなーっ!!
21日土曜日、江戸川の河川敷にて、犬の春季訓練大会が開催され、我が家の次男坊、栗太郎が団体戦の選手として出場しました
私達のBチームは、クラブの精鋭達10頭で形成されたAチームとは違い、訓練を始めたばかりの子や、Aにはなれないけれど、そこそこ頑張る子で作られた9頭のチーム。そして、仕事を持っているメンバーが多かったので、全員が揃って練習ができたのは、本番1週間前のたった一日だけ・・・こんなんで大会なんて出ていいの?という感じの、なんとも不安でいっぱいのチームなのです
9名の人間と犬が、音楽に合わせて行進したり、交差したり、輪になったりしながら、犬に「座れ、マテ、伏せ、立て」などの号令をかけ、指示に従わせるという団体競技手からリードを外す場面もあるのです
「参加する事に意義がある」という感じで、練習をしてきましたけれど、怖いのはだた一つ
「競技中の我が子の脱走」
脱走してしまうと、チーム全体が失格となってしまうため、我が子の脱走だけは、何としても避けたいのです
分離不安の栗太郎、練習の時に逃げ出したことは一度もありません。比較的、言われたことは、ちゃんとやります。
なので、栗は見せ場のシーンで、審査員の前に位置する3頭に選出されましたAKB48で言えば、高みなちゃんの位置。センターの前田あっちゃん、大島優子ちゃんとともに、Bチームの勝敗はこの3頭の犬にかかっているのです
本番直前、「信じてるからね」と言いながら、栗太郎を抱きしめました栗太郎も「まかしとけ」という感じで顔をペロリと舐めてくれる
そして、開会式が始まったのですが、どうも栗太郎の様子がおかしい・・・
鼻がピーピー鳴り、本来はちゃんと座っていなければいけないのに、立ったまま観客席をガン見そして、鼻のピーピーは少しずつ大きくなっていきます
これは分離不安の症状が出始めに見せる、栗太郎独特の行動なのです
小哲兄さんは、家でお留守番をさせているし、夫は仕事で出かけていて来ていない。さて、何がいるのかと観客席を見てみると、私の母によーく似たおじさんが一番前に陣取ってこちらを見ているのです
「ババちゃんじゃないよ!」と言ってみても、どうも納得できない様子で、観客席をひたすら見ているのです。このままでは、リードを離したら、すっ飛んでおじさんの所へ行ってしまう・・・
ヤバイ・・・どうしよう・・・
えい!っとばかりにリードを強く引き、首にショックを与えました。「キャン!」と一瞬鳴いた栗どうやら、やっと我に返った様子。
そして、いざ、出陣です
AKB48の「カチューシャ」に合わせ、行進が始まりました。
そして、ついに、リードを手から離す時がきました犬に背中を向けて8歩歩きます。そして、まわれ右
「あー、どうか神様、栗がその場に座っていますように!!!!」
念じながら振り向くと、魂の抜けきった何とも言えない顔をしてはいるものの、栗はちゃーんと座っている
が、しかし、
大島優子がふらふらとほっつき歩いているではないか
何とか、体制を立て直し、9人が円になる。
そして、2回目のリードを外すシーンがやってきた。
栗太郎のリードを外して、ふと見ると、大島優子が猛然と川に向かってダッシュしている所が目に入る青ざめた顔の飼い主がぽつんと立っています・・・
一頭が逃げると、後を追うようにみんなが逃げ出してしまうので、そこからは、逃げ癖のある犬と飼い主との気迫の戦いです競技を続行しながらも、「マテ
」との声があちこちからかかり始め、そのせいあってか、脱走は大島優子のみで済みました
8分間の競技ですが、終わってみると、あっという間。
競技の最中の記憶はほとんどありません
観客席のおじさんが気になって、よそ見をしながらでしたが、脱走せず、すべての命令にちゃんと従って高みなちゃんの役目を果たせた栗太郎。思わず、ギュッと抱きしめました
川に向かって脱走した大島優子は、川に両手を浸しながら、浮かんでいた野球ボールを取ろうと頑張っていたところを保護されて、競技終盤に戻ってきました
飼い主さんは、みんなに平謝りで「切腹させる」なんて言ってたけれど、明日は我が身。犬の事など、誰にも責められません。川に浮かんでいた「浮き」をボールだと思って走っちゃうなんて、ほんとに可愛いじゃないですか
その後、みんなでお弁当を食べてから帰宅、夕方からは、またみんなで集まって、本番のDVDを見ながら反省会。
Aチームの演技はとても素晴らしかったけれど、惜しくも2位に終わりました
29日に取手市で行われる「取手こども祭り」なる行事に、Aチームが出向き、そこでも演技を披露するのですが、なんと、そこに栗太郎も参加させてもらえる事になりました
昨日、初めてAチームに入れてもらって練習をしてきました。比較的、やれる子だと思っていた栗も、精鋭達の中にはいると、できない部分が露呈してしまいます
栗太郎、明日から、また特訓だぜぃ ワイルドだぜぃ(すぎちゃん風に読んで下さい)
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