ざぶいっ!
台湾二日目の朝カーテンを開けると雨
しかも、とても寒そう
台湾は沖縄よりも南だから、暖かいに違いないとダウンはやめて、少し厚手のコートを着てきた。持ってくる洋服だって、そんなに暖かいものは持ってきていない。出発の朝、日本はとても寒かったから、ジーンズの中にヒートテックのインナーを履いてきた。格好良く言えば、インナーだけど、いわゆる「ズボン下」です
台湾で「ズボン下」を履いている人は、数少ないでしょうもしかしたら、これから晴れて暑くなるかもしれないし・・・暑くなった時のズボン下ほどやっかいな物は無い。脱ぎたくても簡単には脱げないのだ
悩み抜いた結果、「ズボン下」を履いておくことにした。これが、後に大正解となるのです
今日の予定は、「故宮博物院」と千と千尋の神隠しのモデルとなった「九分」への観光
ホテルのロビーに集合して、迎えのマイクロバスを待ちます。昨日、ガイドさんが言っていたっけ、「文華交通」と書かれた、白とブルーのマイクロバスが来ますと
「あ、来たんじゃない?ってまさか、あれじゃないよね?・・・」という船本
シャンデリアが着いた、豪華絢爛なグリーンの車体にブルーのラインが入った二階建てのバスが、ホテルの前をゆっくりと過ぎていきます確かに「文華交通」と書かれてあったけれど、二階には、朝だと言うのに、ビール
で真っ赤な顔をしたオッサンがたくさん乗っている。まさかの相乗り?一階部分がキルトパーティ?恋は絶対芽生えないだろうけれど、そんな保障はない。
一瞬、驚いたけれど、すぐに後ろから白いマイクロバスがやってきた良かった、相乗りじゃないわ
博物館は平日と言うのに、ものすごい混雑ここで有名なのは、翡翠で作った「白菜」と「豚の角煮」の彫刻。これだけは見ておかなくちゃ
チケットの販売場所が分からず、12人が右往左往結局、英語の出来る、折見と船本が人数分の受付をして、ヘッドホンを持って来てくれた。ここの博物館にはすごいシステムがある。代表者の首に小さな機械を付けておき、展示物の前で番号と再生ボタンを押すと、その作品の説明が日本語でみんなのヘッドホンから流れてくるのです
なので、代表者から離れないでみんな一緒に歩くようにとの事なのですが、最初はそれがよく分からないまま、代表者を決める事に。そして、なぜか船本に決定
そして、船本の首には機械がぶら下がった。そして、斉藤は「船本さんが説明してくれるんだって~。」と言い放った・・・
なにを説明してくれるんだろう・・・「これは、たぶん、壺よ」みたいな事か?
そんな不安に駆られながらも、いよいよ展示室へ。が、しかし、すごい人。ラッシュ時の車内のようで、あっという間に12人が分解されてしまいました私は、船本から流れてくるという説明が聞きたくて、離れずに付いていったのですが、なかなかうまく作動しない。他の人の声が入ってきたり、中国語の説明が流れたり・・・。しばらくして、電波の状況が良くなったのか、うまい事日本語の説明が流れるようになりました。
有名な翡翠の「白菜」と「豚の角煮」の前は黒山の人だかりそれを見るために、何分待った事でしょう。こんなに待ったのだから、しっかり目に焼き付けたいと、白菜の前に立った時 「あれ?前に見た時より、ちょっと小さくなってる。」という船本。んな、アホな
私はその説明を聞くために、ずっとついて歩いていたのだろうか。本当に面白い人だ
4チームほどに分解してしまった私達、でも、心配はない。売店に行けば絶対に会えるのだ。案の定、売店に行くと、大御所様達が翡翠のネックレスを首にあてつつ、鏡を覗いている姿を発見さすがです
最後に集合写真をパチリ
そして、またバスに乗り込み、今度は1時間程の場所にある「九分」へと向かいます。九分は台湾の北側に位置し、高い山の上にあります天気が良ければ絶景なのでしょうけれど、降りたときには、嵐のような雨と風
寒いなんてもんじゃない
歯の根も合わないような寒さ
ズボン下を履く事に決めた自分を心底誉めずにはいられない
バスを降りて直ぐ、「あらイカよ
」と、一件目のお土産物屋さんで焼きイカを買う斉藤姉妹。売り子のお姉さんの手さばきを見たところ、これは持ち帰りではなく、ここで食べるような物らしい
「林さーん。食べるぅ?」
「はいはい。いただきます。」
千と千尋の神隠しモデルになったというこの町は、狭くて坂と階段が多い足の悪い私に喧嘩を売ってるとしか思えない程、足下が悪い
お天気が良ければ、景色を楽しみながら、ゆっくりと観光できたのでしょうけれど、寒さで動きの悪くなる足が心配
とにかく、転ばすに歩くことだけに集中
転んで、階段でも転げ落ちたら、おみやげ物のチャイナドレスを着て、この後を過ごさねばならないのだ。それだけは勘弁
気を付けなければ・・・・
午後2時半に長い階段を下った所の警察署の前にマイクロバスがいるので、そこに戻らなければならない。今日は、ガイドさんがついていないし、バスの運転手さんは、中国語しか話せないその運転手さんがバスから降りる時に、線書きの超簡単な地図と14:30警察署と書いた紙を折見に渡してくれたのですが・・・
ところが、降りる階段がいっこうに見あたらないお天気が良ければ、若者が走り回って階段を見つけておくけれど、この寒さと雨ではそうもいかないのです。
一時を過ぎたので、とりあえず、見た目が綺麗なレストランに入って昼食あまりに寒いので、暖かい麺類が食べたいのに、そんな物が一切ない。仕方ないから、ちょっとは汁っぽい肉ご飯を頼んだら、写真と違って肉ばっかりで汁がほとんどない
暖房をつけようとしたら、暖房ボタンはあるのに機能しせず、少しも暖まる事ができないあげくに、食事中も帰り道が分かるかどうか、気が気でない
特に、折見には、「ああしたら?」「こうしたら?」みんなが帰る方法について、各自のアイディアを言ってくれるけれど、実行は難しいのだ英語と台湾に来ている回数で勝手にみんながガイドに仕立てあげてしまった折見。ごめんね、兄さん、手伝えなくて・・・結局、ガイドさんに携帯で連絡をとり、階段の場所を聞き出して無事に帰れる事になった。ほっ
それからは、足取り軽く、一気に警察へ向かって階段を下りていきます転ばない様にしなくっちゃだわ。私
一気にマイクロバスに向かうかと思いきや、途中のドライフルーツの店にはまるドライトマトだの、ドライ里芋だのを手に取る
「5個買ったら1個おまけ」の売り文句に完璧にやられている。結果、わんさかドライフルーツを買ってバスに乗り込んだ
九分はどんな所かと聞かれたら、「赤い提灯が下がっていて、寒い所」としか私は答えられない・・・
つづく
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