最近、ワンちゃんの話がないので、ワンちゃんネタをお願いしますとお客様からリクエストをいただきました
なんて、嬉しいご意見
でも、本当に本当ですか
社交辞令ではないですか
それならばと、久しぶりに小哲と栗太郎の登場です
(またかいっ!とお思いの方、ごめんなさい)
それならば、と言う割に、この話は長編ですよ
我が家では、小哲が来てからというもの、旅行に行く機会がとても増えました
冷え切った夫婦には犬がいいらしいというのは、皆様、本当ですよ
秋には福島に車で旅行に行くのが定番となりつつあり、今年は栗太郎も初参加。今年は5泊の予定で行きますので、栗太郎にはちゃんとしててもらわないといけません。
栗太郎も今月の5日で1歳の誕生日を迎え、ほんの少し落ち着いてきました
しかーし、相変わらず小哲と離れての散歩は出来ずにおります
初めての旅行が長旅では可哀想ですので、千葉県の茂原市にあるドッグラン付きのホテル
に一泊でお試し旅行に出かけてきました
出かけたのは、先月の下旬
かなり暑い日でしたので、氷枕をカートに敷き詰めて、暑さ対策を万全にします。あまりに暑いので、ホテルに到着しても外には出られず、お部屋で一休み
その後、夕食の時間となり、ホテルのレストランへと向かいます
ここのホテルは、レストランにも犬と一緒に行くことができるのです。お犬様状態ですが、夫婦二人では、何を話して良いのやら・・・一緒が丁度良いのです
小哲なら何の問題もない事も栗太郎はちょっと不安
じっとしていられる自信がない。
ということで、他のお客様にご迷惑をかけてはいけませんので、個室をリザーブ。ところが、お隣の個室のワンちゃんが、何かと言えば3頭揃ってギャンギャンと吠えるので、姿が見えない泣き声に栗太郎はちょっと動揺気味
ちっちゃな声で「わん・・・」とか言ってみたりしております
なんだか、個室でない方が良かったみたい。栗太郎はお散歩中にどんなに他のワンちゃんに吠えられても、吠え返した事など一度もない子です
多分大丈夫だけれど、姿が見えない泣き声は不安らしい
なんかハラハラするけれど、まずは食べよう
お刺身、茶碗蒸し、サザエの壺焼き、天ぷらなどなど、食べきれないくらいのご馳走が並んでおります
おいしそうな匂いがすると言うのに、我が家の息子たちはちゃんとおとなしくております。家でも食事の時は割と静かにしている事が多いので助かります
家では良い子だけど、外ではどうかなぁと思っておりましたが、やるじゃない
良い子じゃない
飼い主さんの顔が見たいわ~
食事の後、お茶
が飲みたいな、と思ったら、「お茶とお水は、中央のセルフコーナーにございますので、どうぞご自由にお持ちください」との事。
普通なら、何でもないこの言葉ですが、我が家にとっては大変困る事なのです
栗太郎は、ちょっと分離不安気味。一人になるのが、ちょっと怖い
特に「夫、私、小哲、栗太郎」の4人は、栗太郎にとって真の仲間。
なので、この中の一人が群れから離れるのは、大変に困るらしいのです
なんて、面倒くさいヤツ
なので、お茶を取りに行こうと私が立ち上がると、ハッと機敏な動きで立ち上がり、ソワソワと一緒に行く準備をする。ここで、私だけが出て行ったら、きっと泣き出すに違いない。しかも、おそらく絶叫するだろう
夫が慌てて「栗も連れてってよ
」と言う。
「仕方ない、連れていくか。」と連れだしたけれど、栗は途中で気がついた、小哲とオヤジから離れた事に。
きっと騒ぎだすぞ!慌ててお茶をひっつかみ、個室へとダッシュで戻る
左手に栗のリードを持っている以上、持てるお茶
は一個だけ。一個のお茶を夫婦ですするのです
この分離不安なのかなんなのか、わからない状態は、いろんな場面で苦労します
部屋に戻っても、おとなしい二人なのですが、昼間が暑かった
事もあって、たくさんお水を飲んだ二人、おのずとトイレ
が近くなる。栗太郎は、室内のトイレでできるので問題ありませんけれど、小哲は、今となっては外でしか用が足せなくなっております。
夜も10時を過ぎた頃、小哲が私の足を引っ掻きに来た。これはトイレの合図
これも全員で行かなくては
栗が泣かないように、うまいこと部屋を出なければいけません
何の用もない栗太郎にもリードをつけ、「いっせいのせー」でドアを開けて4人で廊下に飛び出し、エレベータまでダッシュする
「うまくいったね
」という満面の笑みの夫。私達、まるで新手の犬連れ強盗
全身タイツでない事が残念だわ
なんとか栗を泣かせることなく、小哲のトイレも終了し、またまた怪しい動きで部屋まで戻る。かなりのスリルを体験できます
そして、なんとか無事に一日目は終了し、二日目の朝となりました
宿泊客は早朝からドッグランを利用できますので、朝5時半にドッグランへと向かいます
この広いドッグラン。ここのホテルは十数種のドッグランがあるのです。
さて、思いっきり遊んでいただきましょう
広い広いドッグラン、4人がバラバラに行動し始めたら、栗太郎が慌ててみんなを集め始めました
きゃー、迎えに来たー
と、言うことで、広い広いドッグランにまたまた4人が集まられてしまいます
お前は牧羊犬かっ
テンション下がる~
とりあえず、なんとかかんとか二人を二時間ほど遊ばせてから、今度は朝食
昨晩、主人がポツリと言った
「朝ご飯、バイキングだったらどうする
」
きゃぁぁぁ、そうよ
可能性あるじゃない
とりあえず、夜のうちに個室はキャンセルして、朝食はセルフコーナーが見渡せる席でお願いしてみる。

朝食は、バイキングではなくて、一安心
が、しかし、「お漬物とご飯とお味噌などはセルフコーナーでお願いします」という。
もういいです。うちは無理ですぅ
この際、漬物なんていらないわ
夫のご飯はおかわりしなくても良いように、鼻がぶつかるくらいにてんこ盛りにして一気に運ぶ。仏様だって、こんなじゃないかも
やっぱり、この分離不安は面倒くさいので、なんとかならないかな、と思っていたら
「本日11時より、無料のしつけ相談会がございます。個人レッスンをご希望される方は30分600円にて承ります」との張り紙を発見
行ってみよう
個人レッスンを受けてみよう
ということになり、早速受付に電話
「どのようなお悩みですか?」と聞かれて、説明に困る
「とにかく見て下さい」とレッスン会場へと向かった

息子たちは大変に愛想が良い子なので、トレーナーさんにもニコニコとご挨拶、しっぽをブンブン、お顔を舐めさせてー
とやっております
「どちらの子がどのように、困っていらっしゃるのですか?一見したところ、お二人とも良い子のようですが」
「この、茶色い方です
この茶色が、こうなるんです
」と栗のリードを小哲とつながっている輪っかから外して、もう一個の輪っかにはめる。
カチャという音とともに 「ギャー!アニキー!アニキー!行かないでー!」と大絶叫
明らかにトレーナさんの顔がキョトンとしている。「なんじゃ、こりゃ」
本当に「なんじゃ、こりゃ」です。そして、この間までは、栗がどんなに騒いでもボーっとしていた小哲が、栗に向かって「離れるなー!帰って来い!帰ってくるんだーー!栗太郎ー!」と前のめりになって、大泣きしたのです
なんだ?この兄弟
小哲のためにしてるのに、小哲がそうなら、別にいいのだけれど・・・。
結局、30分の訓練も半ばを過ぎた頃、ずる賢い栗太郎は気がついた
「あ、これは、訓練だ
今だけ芝居しとけばいいのだ、へへへ」
気が付いてからは、訓練もうまく進む。汗だくだったトレーナーさんも短時間の変貌ぶりに鼻が高そう。
毎回訓練の度に言われるセリフ 「これは時間がかかりますけれど、治りますよ」
なんだか、もうこれでいいのかも知れないという気になってきた
こらっ!離れろ、栗太郎
おまえの事だぞ
旅行から帰ってくると、小哲が毎回必ずする行動があります。
それは、旅行鞄に入る事
さて、次は福島だぞ、小哲