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2010年3月 4日 (木)

林家の事件簿

前回のブログの終わり方が良いと、社長から褒められました

続きがとても気になると…

では、事件の話を・・・(またまた犬の話でごめんなさい。)

小哲と栗太郎のお散歩は、普段は私が一人で連れて行きますので、手の部分がワッカになっていて、その下に2本のリードをナスカンで繋げる多頭用の物を使用しています。

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家を出て少しの間は、栗が小哲の背中に乗ってみたり、Tシャツを噛んでひっぱたりとちょっかいを出しているのですが、すぐに栗が前、小哲が後の一列になってうまいこと散歩をしてくれるのです

ところが、今日は人手があるので、一人が一頭ずつ別々にリードを持ってお散歩に行きましょうとなると、栗は大変なおバカ犬に変身するのです

散歩に出た瞬間から「ギャイン!ギャイン」と鳴きっぱなし小哲に噛みつき、小哲を連れている人間の足にも噛みついて、「全員止まれ~」と大騒ぎ。小哲が前にいるのが嫌なのかと栗を前にしてみると、今度は振り返って後ろに戻るとギャンギャン始まります前も後も横もダメ。それならと、一個のワッカにつなげ直しても、一回そうなると、もう何をしたってダメ。小哲の背中にしがみつき、歩かないでと叫ぶのです

そんな困った子ですが、別々にしなければいいだけの事。ほとんどが私一人で行くのですから、真剣に考えたことなど無かったのです。

ところが、先日の日曜日、私と私の母で散歩に行く事になり、栗も最近は大人になってきただろうと、別れて散歩に出たところ、今回は出だしからダメギャンギャン鳴く栗を何とかなだめながら散歩する事になってしまったのです

どんなに言い聞かせても、栗があんまりひどいので、この温厚な私も散歩の途中でついにキレました小哲を連れ、「栗のバカそんなにうるさいなら、おいていってやる」と母と栗を置き去りにし、左カーブの上り坂を全力疾走で栗から逃げたのですあんまり腹が立ったので、自分の足が不自由なことなんて、もうどうでもいい!ちょっとビッコながらに全力疾走。カーブを曲がって姿が見えなくなったら、少しは静かになるかと思ったのです。

それが悪かった栗は、近所中の人が窓から顔を出すのではないかというくらい、ひどい鳴き声をあげ、目玉をひんむいて、よだれをたらし、何の汁でそうなるのかはわからないけれど、顔をびしょ濡れにしながら、小哲めがけて走ってきます安室奈美恵ちゃんに似ていて、あまりの可愛さに一目ぼれして衝動買いした栗。それが、今では秋田のなまはげだってここまで怖くない。目が完全にイってしまってるのです栗を連れている母は、それがおかしくてヘラヘラ笑っておりますが、これがまた怖いヘラヘラ笑う婆さんが、変な犬を連れている。

この私の行動で、栗は完璧に心を壊してしまったのです一心不乱に「アニキー!アニキー!」と小哲を追いかけ続けた栗。よだれの凄い栗の顔を拭いてあげようと、何度目かの休憩をした時の事、栗の手に茶色い液体がついている。午前中は雨だったから、どっかの泥にはまったのか思ったら、ぷーんと血の臭いがします良く見ると、なんと栗の爪が割れ、そこから出血しているではありませんか!しかもかなりの出血量栗の両手首がじっとりと濡れています。

慌てて栗を抱き、一目散に家に帰る事にしたのですが、それでも小哲と離れたら嫌だと、ジタバタしながらますます鳴き出す栗

最短の距離で帰っても、20分はかかる場所。家にいる旦那様に車で迎えにきてもらおうかな・・でも、「栗が血だらけ」なんてきいたら、気が動転し、きっと迎えに来る途中に慌てて事故を起こすに違いない到着したらタイヤの下にお爺さんが3人くらい挟まっているなんて事にもなりかねない。

心を決めて、栗を抱いて家まで帰ります。足の悪い私にはかなりハードな事ですが、考えてみれば私が悪いのです。頑張れ、栗

私の来ていた真っ白のジャンパーが栗の血で真っ赤になっているのに、栗は降ろせ降ろせ!とジタバタします。ここで降りられたら、私、絶対警察に捕まります殺人事件の犯人みたいになってるのですから

何とか家まで到着し、足を洗ってマキロンで消毒。その頃には、もう栗は疲れきって、ぐったりしておりました

もう二度とバラバラの散歩はやめようと言う事になって、この話は終わるかと思ったのですが、続きができました。

二日後の夜、いつもトリミングをお願いしているトリマーさんが偶然にも前に頼んであった栗のドッグフードを届けに来てくれたのですこのトリマーさん、まだ22歳なのですが、本当にお上手でクチコミだけでお客さんを増やし、ついに昨年自分のお店を持ったのです。そして、ドッグトレーナーさんでもあります。(いつかご紹介しますね、なかなかのイケメンさんですよ

丁度良いので、栗の爪を見てもらい、ついでに散歩の悩みを相談してみたら、栗の散歩の状態を見てくれると言い、夜の9時過ぎにトレーニングが始まりました。

「じゃ、こてっちゃん、前歩いてみて」と言われて、私と小哲が歩きだした途端、栗が今までに無いような大絶叫で叫び出しました「アニキー!こんな夜にどこ行くんだあああああ!」

「これはひどいですね。癖になっちゃってますね」 癖?癖って、ついついしちゃうことではないの???ついつい叫ばれたのではたまったものではありません

小哲が先に歩いて、栗が叫んだり、引っ張ったりしたら、トリマーさんが「NO!」と言いながら、思いっきりリードを引っ張ると、栗が「キャイン!」といいながら地面に転がって三回転しちゃうのですちゃんと歩いたらお座りをさせて誉めてあげる。それを5.6回繰り返して、今度は、前を歩く練習。少しでも小哲の方を向いたら、怒られる。あまりの事に、小哲が心配になって座り込んでしまいます。まさか次は俺じゃないだろうな・・・。

時間にしたら10分もかかっていないと思うのですが、なんと栗ちゃん、すっかり良い子というか、普通の子になったのですやっぱり、プロの手を借りるというのは、すごい事。自分では分かっていても、あんなに転がっちゃう程の訓練は出来ないです。

その場限りと思った栗ですが、昨日も今日もお散歩中に小哲にちょっかいを出すことは一切しないのです最初からちゃんと歩き、小哲のトイレタイムだって、ちゃんと待っている。まだバラバラでの散歩はしてないのですが、何だかいけそうな気がする

トリマーさんの話では、栗は小哲の事が大好きなのだそう。人間なら、少しくらい犬が嫌がっても、手を使って無理に抱いたり、撫でたりできるけれど、犬には手がないので、その変わりに口を使って、噛んででも捕まえようとするのだと言います。甘えん坊の栗は、いつもくっついていたいのに、食神様の小哲は、いつも食べ物の事で頭がいっぱい。、栗の事を思いやれないのかも知れない

栗、小哲もいつかは栗の事を好きになってくれると思うよ。それまで、小哲の事を好きでいてね頑張ろうね、栗

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